まち活マガジン2021年11月号(No.20)
- 2021/10/24
- まち活マガジン
Contents.
まち活団体紹介
総合型地域スポーツクラブ四小元気会
あびこのおいしいみーつけた!
vegan cafe「coto」
越岡禮子と行く、我孫子の小さな旅
白山、船戸地区を歩く
つなぐ人~コーディネーターより
片岡綾
総合型地域スポーツクラブの存在は、スポーツも市民活動として捉えられることを教えてくれる。市内に6つあるクラブのうちのひとつ、設立10周年を迎え記念誌を発行した四小元気会について、会長の伴一雄さん、副会長の森広嘉津子さん、山崎舜造さんからお話をうかがった。
Q:四小元気会の成り立ちについて教えてください。
伴:2009 年に発足準備が開始され、2011 年2 月、四小元気会として千葉県から認定されました。総合型地域スポーツクラブは、文部科学省国民健康づくりの一環として行われており、全国に3,000 以上のクラブがあります。
我孫子市は、中学校区に1つずつクラブを創設しました。体育指導員が講習会を行って地域の人に興味を持ってもらい、参加者の中から役員を選んでクラブを立ち上げ、その後半年間は市に支援してもらって運営し、県に申請して認可されて独り立ちするという仕組みです。四小元気会は、白山中学校の学校区として市内で5 番目に立ち上がりました。
Q:設立当時は、どのように運営していましたか。
伴:『広報あびこ』に募集記事がのり、23人が集まりました。ショートテニスなどをやるようお膳立てをしてもらい、いずれ自主運営してくださいということになりました。始めて2年やそこいらで自分達でやってくださいと言われても、なかなか手が挙がらず、指導員から6 人に呼びかけがあり役員になりました。私と森広は、設立当時からの運営メンバーです。
森広:最初は会をどうするか漠然としていましたが、自主運営にまかされて結局はよかったと思います。その頃みんな若かったし、指導員も熱心でした。なつかしいです。
伴:暗闇からひっぱり出されてわけがわからない状態でした。臨時総会をやり、正式に発足しました。しばらくの間、活動場所の選定が大変でした。種目をやるにしても道具がなく、市民体育館から借りていました。月2回、第1第3土曜日の午前中が定例活動、太極拳、ペタンクなどを計画していきました。
森広:見たことも、聞いたこともないスポーツを教わって楽しかったです。
伴:教える方も、一生懸命でした。我々もあれもやろう、これもやろうと段々種目が増えていきました。
Q:スポーツだけではなく、様々なサークル活動があると聞いています。
森広:何かやろうと思う時、ちょうど教えることのできる人がいるという感じでサークルが増えていきました。
たとえばコーラスは、ピアノの先生がいて指導してくれることになったり、編み物をやろうというと、メンバーに得意な人がいました。無償で教えてくれたり、発表の場もつくってくれるなど、人材に恵まれている思います。女子だけのカトレア会というランチ会もあり、2 か月に1 回の割合で楽しく行っています。
山崎:1 人1 サークルは入っていますね。
Q:会員はどのくらいいらっしゃいますか。
山崎:会員は約100 人、かつて120人いたのでやや減少気味です。からだを壊した人、コロナの影響もあります。ショートテニスや健康体操などは、メンバーが増えてきています。
伴:会員の男女比は、男性25 ~ 30 パーセントくらいで、女性の方が多いです。
森広:四小元気会には、口コミで人が入ってきます。会の魅力をメンバーが理解してくれているので、家にいるなら来ないかと誘ってくれます。老人クラブではないので、年齢に関係なく入れるのもいい点です。
山崎:四小元気会は元気な高齢者集団ですが、今後は元気でない人をどうするかが課題だと思います。
伴:健康体操がその受け皿になると思います。ストレッチ、筋トレなど、からだに故障のある高齢者が来ています。
Q:みなさんが入会したきっかけを教えてください。
伴:実は、スポーツは嫌いでした。中年になって太ってきたこと、生活習慣病が心配でからだを動かさないといけないと考えていました。退職した直後だったので、チャンスだと思い参加しました。とにかく自分達が楽しくやりましょう、という精神でやっています。
森広:50代の半ばに母の介護を終えて、自分の時間ができたけれど、穴があいたみたいな気持ちでした。『広報あびこ』の記事とポスティングされたチラシを見て、近いし、近所の人を全然知らなかったし、スポーツが好きでからだを動かしたかったというのが理由で参加しました。新しいスポーツを教えてもらって楽しくて、私が求めていたところでした。他の人にも知ってほしいと思いました。
山崎:68歳の時に入って7年になります。フランス映画でペタンクを観て、こんなスポーツがあるんだと知って、やりたくて。並木、根戸にもクラブがあったのですが、ここが一番近いということで選びました。
伴:女性はコミュニケーションのため、男性は何かを極めたいという目標を持って来るように思います。四小元気会としての目的は、技を極めることではなく地域でのつながりをスポーツを通じてつくることだと思っています。
Q:四小元気会で活動する魅力はどんなところですか。
伴:発足から4~5 年は、ひとりで右往左往、悪戦苦闘していました。今は6 人の役員の他、運営委員も20 人いて、理解してくれる人が増えました。やることが決まれば協力してくれますし、迷う時には副会長に相談して決めていきます。課題が起きるたびに、連携や絆が強まっていくという人間関係ができて、それが宝だと思っています。
森広:私も魅力は、人だと思います。居心地のいいクラブで、来れば楽しく、声をかけてくれる人もいます。色々なサークルに関わっているので、知り合いが増えました。親戚よりも会う回数が多いというくらい、一緒の時間を過ごしています。それが財産です。これからも元気にからだを動かして、会のみんなとおいしいものを食べて、楽しい時間を共有して、仲間を大事にしていきたいと思います。
山崎:暇な時間を有用に活用でき、ほどよく楽しんでいます。広く浅く、多くの人達と付き合いながらやっていけたらと思います。
伴会長は女性型クラブと言うが、女性も男性も忌憚なく意見交換ができ、仲のよいクラブと感じた。競い合うスポーツは苦手だったので、技を極めることを重視しないという視点が新鮮に感じられた。高齢期からでもスポーツを楽しむことができると知り、何かにチャレンジしてみたくなった。
総合型地域スポーツクラブ四小元気会
お問合せ TEL / FAX 04-7186-0435 メール kazuo-ban@jcom.home.ne.jp
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おいしいから、また行きたくなる
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2019年9月7日、手賀沼公園、アビスタの向かいにオープンした「coto(コト)」。我孫子では珍しいヴィーガン料理を提供する店だ。ヴィーガンとは、植物性食材のみを使用し、肉・魚・卵・乳製品やハチミツも使用しない調理法を指す。動物性食材を使わないと物足りないのでは……という心配はご無用。メニューの一例として私が食べたベジカキフライは、舞茸や豆腐などを使い、油で揚げるためボリューム満点。モチモチとした玄米も噛みしめるほどに味が出る。どこか、日本の精進料理をほうふつとさせる。 ■「coto」
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食べるライター 片岡綾おいしいものを探して自転車で街を駆け巡る 日々の中、我孫子の食の豊かさに開眼。「食べ るために生きる」がモットーの40代一児の母。 |
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第7回 白山、船戸地区を歩く
我孫子宿の鎮守、八坂神社は我孫子駅南口から旧水戸道中の交差点角にあります。室町時代の応永年間の創建と伝わる古社です。村内安全と疫病退散を願って京都の八坂神社から祭神素戔鳴命(すさのおのみこと) を勧請したと言われています。
街道をやや西に進むと興陽寺の脇門があり、境内には相馬霊場札所や我孫子宿本陣の小熊家墓所などがあります。平成に入り本堂が立派に再建されました。この寺は今年の大河ドラマ「青天を衝け」にも登場する徳川昭武のパリ万博の随行員「山高信離(のぶあきら)」ゆかりの寺です。興陽寺は旗本、山高家の領地にあった唯一の寺で信離は維新後、奈良、京都の国立博物館長になっています。
墓地の裏門から直進する道を行くとめばえ幼稚園の前の道にでます。少し右手に進むと小さなお堂があり、牛馬を守る馬頭観世音が祀られています。堂内に残る三枚の絵馬は「向い目」「鶏」「白鷹」が描かれています。各々、眼病や火伏せの祈願に奉納されたもので今も千住に残る絵馬屋、吉田東斉が描いた作品です。
9月25・26日にけやきプラザとアビスタで開催された「市民のチカラまつり2021」。初日は着物を着てあびじょカフェを開催、2日目は段ボールと戯れながらひみつ基地を創る子どもたちのパワーに圧倒され、最後は多世代参加のアフリカンダンスで締めくくった。コロナ禍2年目の開催で最も印象に残ったのは、マスクの下で弾ける子どもたちの笑顔だった。(片岡 綾) |
施設利用のご案内 我孫子で活動を「みつける」「はじめる」お手伝いをしています。 270-1151 我孫子市本町3-1-2 けやきプラザ10階 |
まち活マガジン あびこ市民活動ステーション情報紙No.20 発行日:2021年11月1日/発行元:あびこ市民活動ステーション[指定管理者:(株)株式会社東京ドームファシリティーズ] デザイン・レイアウト/人を通して障害を識るフリーペーパー「gente」編集長 大澤元貴 |
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