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- 「見て楽しい。食べておいしい。」自分たちにしか作れないパンを届けたい。
「見て楽しい。食べておいしい。」自分たちにしか作れないパンを届けたい。
- 2024/9/25
- あびこまち活フェス, あびこまち活フェス2024, 講座・イベント
10月5日(土)アイビクオーレ1階で「第1回あびこパンまつり」が開催される。今回は、出品予定のパン屋「cotton field(コットンフィールド)」オーナーの綿野智博さんにお話を伺った。
お店を始めたきっかけは?
我孫子若松にお店を構えたのが2020年4月。もうすぐ4年半になります。私の父は川崎で、藤屋というパン屋をやっていましたが、父が引退するのをきっかけに引き継ぐことにしました。
それまではアンデルセン伊勢丹松戸店で、十数年働きながら製造チーフまで上がり、つくば店では8年ほど店長として勤めました。父から声がかかったのはその頃です。
すでに我孫子に家があったので、そこから妻と電車で2時間以上かけて川崎に通う生活が始まりました。いずれは自分たちのお店をもちたいという思いがあり、父のパン屋を引き継いだ7年間で、少しずつ自分たちのパンを作り上げました。
店舗の更新や年齢的なことから「今しかない」というタイミングで、川崎から移転するかたちでオープンしたのが我孫子での「cotton field」の始まりです。
お店のこだわりについて
「見て楽しい。食べておいしい。」そういうパンを目指しています。パン作りは、その日の気温、湿度に合わせて発酵時間を変えるなど、工程や配合にこだわっています。
長時間発酵食パンは、30時間発酵させることで、キメが細かく耳まで柔らかいのが特徴です。「はむっ」と食べられるような食パンを目指して、2年以上かけてようやく出来上がりました。
とても香りが立つ食パンに仕上がっています。焼き立ては、ぜひ生で食べていただきたいです。
とくにおすすめの商品は?
「黒みつホイップあんぱん」「果肉入り追いメロンパン」「レアチーズ」です。この3つは、我孫子に移転した2年目に出場した“街パングランプリ”というコンテストで全国一位に選ばれました。
“街パングランプリ”は2年ごとに開催されていますが、全国的に有名なパン屋さんも出ていたので、まさか最優秀賞をいただけるとは思っていませんでした。
とくにおすすめは、「レアチーズ」ですね。カスタードクリームと甘酸っぱいトッフェンクリームが2層になっているクリームパンですが、口の中に入れるとクリームが合わさってレアチーズケーキの味になるんですよ。
クリームはすべて自家製で、シュークリームのようにトロッとしたカスタードクリームが入った「すごいクリームパン」も人気があります。
あびこパンまつりについて
今年8月に市民活動ステーションで実施した「あびこパンまつり」のアンケートで声を多くいただいたということで、出店の声がかかりました。
横浜の赤レンガで開催されているパンフェスなど、遠方からもよく声をかけてもらうのですが、夫婦でやっているので距離や時間的なこともあり、参加できるのは柏や松戸まででした。
なので、我孫子で開催されることを聞いたときはとてもうれしかったです。フェスといえば、だいたい20〜30店舗のパン屋が集まるのですが、あびこパンまつりに参加するパン屋は2店舗、洋菓子店2店舗と聞いています。
初めて開催されるので、どんな感じになるかわかりませんが、これを機にもっと参加する店舗が増えればいいなと思います。
今後の目標は?
我孫子でパン屋といえば「cotton field」と言ってもらえるようになることです。もっとたくさんの人に、うちのパンを食べていただきたいです。
お店はカスミさんの向かいにありますが、お客様に「シンプルすぎて目立たない」と言われてしまうほどで、初めて来てくれる人たちは大抵、お店の前を2、3回往復してからいらっしゃいます。
営業して4年と言うとびっくりされることもあるので、まずはお店に気づいていただきたいです。常に新商品のことばかり考えていて、定番にはないめずらしい組み合わせの味をいつも探しています。
これからも自分たちにしか作れないパンを作っていきたいです。我孫子で一番のパン屋を目指したいですね!
(取材・文/藤久なお)
あびこパン祭りは、10月5日の「あびこまち活フェス2024」の協働プロジェクトです。
他にも、「まち活(かつ)」人(びと)が運営者となり、我孫子の文化資源の豊かさを伝える企画がたくさんあります。ぜひ来てくださいね。