現役大学生アミによる 我孫子・柏の居場所レポート②エール我孫子

―エール我孫子は、「働きたい」「地域に貢献したい」そんな気持ちを持つ障がいを持った方を応援し、あなたが自信を持って社会で活躍するためのサポートをする場です。

「エール我孫子」とインターネットで調べていただくと、「就労移行支援」「障がい×働く」のような言葉が出てくると思います。

エール我孫子は就労支援を行っている事業所であり、その対象となる人は障がいを持った方や疾患を抱えた方になります。エール我孫子はそういった方にとって、就労に関する悩みはもちろん、就職後のフォローや、個人的な相談もできる、頼れる居場所です。

ですが、「いきなり就労について考えるのが不安」と思う方もいるのではないでしょうか。

大丈夫です。

あなたに合わないことはせず、あなたの得意なことを生かし、無理せず自分らしく楽しめる機会や場を、エール我孫子があなたのサポーターとなって提供します。

エール我孫子で、あなたの活躍できる場所をともに探しませんか。

「エール我孫子」ってどんなところ?

「エール我孫子」の創設者であり、施設長を務めていらっしゃる関口隆彦さんにお話を聞きました。

取材メモと一緒に、ぜひご覧ください。

「エール我孫子」ではどんなことができるの?

① 障がい者手帳や、疾患をお持ちの方

職業訓練訓練に移行する前に、まず相談から

例)精神疾患を持った方のケース    

・まずは疾患の改善を図る

  • 体調が安定するためにどうしたらよいか共に考える
  • 具体的にどんな時(環境?人?)に体調が崩れるのかを対話を通じて調べる
  • 何が原因で体調が崩れるのかわかれば、それを避けられるようにしてみる
  • 希望があれば、通院同行も行う

・職業訓練(個別で相談)

  • アルバイトをする
  • エアコンの古いリモコンを磨き、Amazonへ提供する
  • 高齢者の困りごとを解決する便利屋 (需要はあるが成り手がいない現状、活躍する場を求めるエール我孫子の利用者→需要と供給の一致)

②①に当てはまらない方で、地域に貢献したいという思いがある方

・チャリティーサンタ(毎年クリスマス)

  • 担い手は大学生など学生
  • サンタさんの衣装を着る人とサポート役の人がおり、一緒に各家庭を訪問する

→詳しくは、https://www.charity-santa.com/  (チャリティーサンタ公式HP)

・学習支援ネットワークへの場所提供

自主夜間中学我孫子プラスワンが教室として使用

丸ごとごみ拾い

  • 毎月一回の活動
  • 子ども、学生の参加大歓迎  

→就労支援の対象ではない人たち(学生など)についても、地域に貢献できる場、活躍の場、居場所としての役割を果たしている

アミ

アミの取材メモ①:

エール我孫子設立の裏話(赤字は関口さんのお言葉)

  • 関口さんは、当初サラリーマンとして働いていらっしゃった
  • 社会人4年目に、うつ病を患い、離職された
    「それまでは社会のレールに沿って生きてきましたが、病気になったことで、初めてレールから外れることになりました。そんな時、知り合いや家族からサポートをしてもらって、回復することができました」
  • また仕事を始めようと考えた時、地元である我孫子で社会性の高い仕事をしようと考えられた
    「自分と同じような経験をした人の助けになりたいと思いました。そう考えていた時、就労支援に関する仕事の存在を知ったんです」
  • 実際にご自分が離職した際、仕事が無いことを人に相談しづらかった経験をされた
    「仕事に就いていない人が、相談をできる機関が地域にあればいいなと思って、設立しました」  

設立者の関口さんだけでなく、他のスタッフの方も当事者であった経験があり、就労に関して悩みを抱えたみなさんの助けになりたいと強い意志を持っていました。だからこそ、エール我孫子を利用している方、または利用したいと思っている方にとっては必ず、心強い味方になってくれるはずです。  

「エール我孫子」にはどんな人が来ているの?

・9割は我孫子から(市役所からの紹介)。

  • 就労に関して不安のある方は、エール我孫子に直接お問い合わせなさるか、市役所にご相談しに行ってみてください!

・残り1割は、取手、印西から

・基本的には、障碍者手帳を持った方、疾患を抱えた方が就労支援の対象

  • 主催しているボランティア活動については、誰でも参加できる

・精神疾患を抱えている方が利用者の9割を占めている

・集団や組織になじむことに苦手意識を感じている人、自分を押し殺して相手に合わせようとする優しい人、日常に充実感が得られない人など、様々な生きづらさを抱えた人

・利用者さん同士の関係性は様々で、交流がある人もいれば、一人でいるのが好きな人は一人でいる

アミ

アミの取材メモ②:

  • エール我孫子は生きづらさを抱えた方の居場所になっている?
  • 一部の方にとっては居場所になっている (実際に取材時、「作業をしに来ました」とふらっと来て職員の方と談笑している利用者の様子が見られました)
  • 国の制度上、障碍者手帳や疾患を持っている方のみが、エール我孫子の就労支援の対象であるため、それ以外の人にとっては居場所にはなっていない
    →それを解決するため、就労支援の対象外の人も参加できるチャリティーサンタやごみ拾いのボランティアがある
  • しかし、将来的には外に出ることをためらっている人などができるような仕事もコーディネートしたり、多くの人の居場所になったりしたい 例)担い手の少ない農業に、外に出ることをためらっている若者に参加してもらう
  • エール我孫子が掲げるテーマ「地域共生」について
  • 設立に至った背景として、地元我孫子に貢献したいと思ったことから
  • テーマを体現するものとして、チャリティーサンタやごみ拾いなどのボランティアの活動、職業訓練での高齢者の便利屋などを行っている  

「エール我孫子」のスタッフさんってどんな人?

  • 年齢は30歳から39歳まで
  • 全員社会人経験あり
  • まじめに仕事に取り組む人、情報をフラットに見ることができる人、この仕事をライフワークとして捉えている人
  • うつ病を患ったなど、かつて仕事で大変な思いをした経験を持つ方が多く、同じ境遇の方を助けたいという思いが強い
  • 「支援者」と「利用者」のような上下関係ではなく、「人」と「人」というフラットの関係で接している
  • スタッフの方は、様々なボランティアや地域活動に積極的に参加している
アミ

アミの取材メモ③

  • 就労支援以外では、どんな相談を受けている?

人生のパートナー探しをしたいという相談が多い

  • 出会いが無く、結婚相談所でも見つけにくいという背景
  • エール我孫子卒業後に相談に来られる方多数

取材時に、利用者さんとスタッフの方が友達のように接していたことも印象的でしたが、エール我孫子卒業後に、かなり個人的な話題であるパートナー探しについての相談までされていることから、利用者さんとスタッフの方との関係性が非常に良いことが伺えました。

                      

関口さんからのメッセージ

「あなたの人生の主役はあなただから」

エール我孫子は、利用者の方に寄り添い、できる限りのサポートをします。

しかし、エール我孫子はサポーターにすぎません。

あなたの人生の主役はあなただから、大事な選択や決定をしなければいけなくなった時は、あなたがどうしたいのかを素直に受け止めて、あなた自身の心に従ってみてください。

その選択が間違っているなんてことはありません。遠回りをしてしまったら、その分だけ成長したあなたが待っていることでしょう。

そして、

「自分らしく、無理せず楽しめる自分でいてほしい」

例えば、学校に行きたくないと感じている方。

あなたが自分を追い詰めたり無理したりする必要はありません。

あなたが他に活躍できる、楽しめる場などの選択肢、逃げ道は、周りの大人たちが与えるべきものだからです。

その選択肢、逃げ道の一つがエール我孫子でもあります。

みなさんは、自分らしく、無理せず生きていてくれるだけでいいのです。

多機能型事業所 エール我孫子

所在地〒270-1143 千葉県我孫子市天王台 3-22-10 天王台岩佐ビル2階
受付時間午前9時~午後5時(土・日・祝除く)
電話番号04-7190-5731
FAX04-7190-5732
メール
(お問い合わせ)
エール我孫子HP>お問い合わせ https://yell-abiko.com/contact/ リンク先のフォームよりお問い合わせが可能です。
ホームページ  多機能型事業所 エール我孫子 公式HP https://yell-abiko.com/  

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