現役大学生アミによる 我孫子・柏の居場所レポート①教育支援センター(本室「かけはし」、分室「ひだまり」)

 教育支援センター(本室「かけはし」、分室「ひだまり」)は、あなたが社会の中で自信を持って生きられるように、「自分は大丈夫」「自分っていいな」って思う気持ち(自己肯定感)を身につける居場所であり、学校とは違う学校です。

 学校に適応できないなら無理して適応することはないし、学校に戻れないなら無理に戻る必要もない。

 成績をあげることが大切ではなく、何を学ぶか、何を学びたいか、が大切。

「かけはし」「ひだまり」は、ただ、

「自分のことを好きになってほしい」

「一度つまずいても折れない心を持ってほしい」

という願いのもと、みなさんのことを待っています。

「かけはし」「ひだまり」ってどんなところ?

「かけはし」「ひだまり」を運営する我孫子市教育相談センター、遠藤美香所長にお話を聞きました。

 取材メモと一緒に、ぜひご覧ください。

かけはし」「ひだまり」ではどんなことをする?
・自分のペースで進める学習をする
・学校で行われるテストを受けることもできる。
・先生とのお話、お悩み相談
・家庭科の学習での調理実習、図工や美術の学習での工作
・運動、読書などの自分の好きなこと
・友達と一緒にトランプ、ゲーム、卓球
・校外学習、体験学習
(過去の例:湖北での歴史巡り、東京巡り、筑波山登山、船上学習、ハイキング)
アミ

アミの取材メモ:

「かけはし」「ひだまり」の掲げている目標→「20校目の学校」
遠足など、学校に通っている子どもと同じ経験をしてもらいながらも、勉強以外で特化するものを見つけられるような、学校とは違う学校を目指している

<裏話>
ヤング手賀沼(取材当時1月時点での名称)、という名前は変更予定で、募集中!遠藤さんが今考えている候補は、
★自分のことを大切に育ててほしいという意味を込めた「育me(いくみー)」
★未来へ行こうという意味で「行未(いくみ)」
★我孫子のAや愛、I’m OK with me(私がいれば大丈夫)、自分のことを愛してほしいという意味を込めて「Ai am(アイアム)」

「かけはし」「ひだまり」に通っている友達の様子は?
・全員が我孫子の小中学校に在籍している
・小学校1年生から中学校3年生までの子がいる
・一番多いのは中学生
・登録しているのは75人で、そのうち30人くらいの子が継続的に来ている
・子ども同士は仲良く、楽しそうにしている
アミ

アミの取材メモ:

子どもの中でも、友達と一緒に外で遊んだり体を動かしたりして遊びたい子と、一人で落ち着いて読書や勉強をしたい子とそれぞれ。それに対応するために、令和3年4月からけやきプラザ分室を作った。

体を動かして遊びたい子は、湖北台東小学校の遊具や体育館が使えるので本室「かけはし」へ

落ち着きたい子は、窓から我孫子の景色が見えて、落ち着いた空間であるけやきプラザの分室「ひだまり」へ

→子ども一人一人、自分に合った教室を選べるので、子どもが感じる不安や負担を軽くすることができる

けやき分室「ひだまり」の様子
出典:young2021.pdf (city.abiko.chiba.jp)
「かけはし」「ひだまり」の職員さんってどんな人?
・年齢層は40代以上
・ほとんどの職員さんが教員経験者
・心理士の資格を持っている方もいる
・どの職員さんも、生きづらさを抱えた子どもの助けになりたいという思いを持ってこの仕事を始めた
アミ

アミの取材メモ:

・職員の皆さんが心がけていること:

★子どもの話を垣根なく聞く。話すのが苦手な子については、行動を見る。

★話してくれたことに対しては、大人の考えの押し付けになったり、ああしなさいと指示のようになったりしないようにする

→子どもが自分で考えることができるように。

★笑顔でグータッチ、元気に挨拶、一人一人への声掛けは絶対。

・「かけはし」「ひだまり」に通っている子どもたちにとって、職員は、身近にいる、自分を愛してくれる大人でありたい。

・子どもの人生に責任を持ち、子どもが離れていくまで、決して見捨てない。

遠藤所長からのメッセージ

~あなたはあなたのままでいい~

「大丈夫」「平気だよ」「まー、いっか!」「あなたはあなたのままでいい」

これらの言葉は、遠藤さんが、「かけはし」「ひだまり」に通う子どもたちに、よくかける言葉だそうです。生きづらさを抱えている皆さんは、人一倍自分に謙虚で、自分に厳しいので、自分自身を責めてしまったり、自分を嫌いになってしまったり、苦しい思いをしてきたのではないでしょうか。そのようなつらい気持ちになった時、

「大丈夫」「平気だよ」「まー、いっか!」

この言葉を、自分自身にかけてあげてください。失敗してしまっても、「大丈夫」。きっとなんとかなるから、「平気だよ」。今回は失敗しちゃったけど、しょうがない!「まー、いっか!」。失敗してしまったり、苦手なことがあったりするのも、あなたの個性です。無理に変えようとしたり、自分を責めたりする必要なんて全くありません。

「あなたはあなたのままでいい」。

~大人たちから変わろう

 遠藤さんは、この言葉を常に念頭に置き、生きづらさを抱えている子どもたちに関する支援を行っています。

 子どもを変えるのではなく、周りの大人が変わるべきなのです。大人が正しい子どもに関しての知識を持ち、子どもを一人の人間として尊重することが大切で、それは子どもの家族だけでなく、子どもに関わる全ての大人がそうあるべきなのです。というのも、残念ながら、家族に愛されずに育つ子どもは一定数存在し、そういった子どもには、家族以外に愛してくれる大人の存在が必要だからです。また、そうでなくとも、まだ知らないことが多い子どもに大きな影響を与えるのは、家族に限らず、子どもに関わる全ての大人だからです。私たち大人一人一人が、子どもの将来に責任をもって、行動しましょう。

子どもたちのために、大人たちから変わりましょう。

教育支援センター(本室「かけはし」、分室「ひだまり」) 概要

所在地【本室「かけはし」】
〒270-1132
我孫子市湖北台4-3-1(湖北台東小学校内)
【分室「ひだまり」】
〒270-1151 我孫子市本町3丁目1の2
(けやきプラザ11階フリースペース「手賀沼のうなきちさん家」)
開室日時【本室「かけはし」】
(月)~(金)午前9時~午後3時30分(祝祭日は除く)
【分室「ひだまり」】
(月)~(水)、(金)午前10時~午後2時30分(祝祭日は除く)
電話番号ヤング手賀沼:04-7187-5671
我孫子市教育研究所:04-7187-4600
(通級希望の方は研究所の方へご連絡ください)
FAX我孫子市教育研究所:04-7187-4611
メールabk_kyouikuken@city.abiko.ne.jp
ホームページ教育支援センター(旧・適応指導教室「ヤング手賀沼」):我孫子市公式ウェブサイト (city.abiko.chiba.jp)

現役大学生アミによる 我孫子・柏の居場所レポートとは

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