まち活マガジン 市民のチカラまつり2021報告号

次の担い手に。「市民のチカラまつり」のこれから。

コロナ禍2 年目となった2021 年度の市民のチカラまつり。
イベントを終えて、これまで4 年間委員を務めた中條委員と、今年から
委員となった子育て世代の小林委員と共に、ふりかえり座談会を行いました。
そこで見えてきた次のステージの「市民のチカラまつり」とは。

Contents. 市民のチカラまつり2021ふりかえり座談会
市民のチカラまつり「市民活動を知ろう!つながろう!」
■対面イベント/ 2021年9 月25 日(土)~ 26日(日)
■団体活動ポスター展/ 9 月14 日(火)~ 9 月26 日(日)
■企画部門講演会/ 2021年7 月~ 2022年2 月
■動画配信/市民のチカラまつり2021 特設サイト

コロナ禍での開催2年目となった2021年度の市民のチカラまつり。イベントを終えて、これまで4年間委員を務めた中條信三委員と、今年から委員となった子育て世代の小林恵理子委員と、事務局となったあびこ市民活動ステーションの高橋、野際、片岡と共に、振り返りの座談会を行いました。全体を振り返り、改めて「市民のチカラまつり」が目指してきたものと、これから目指す形とは。

中條:4 年間関わってきて、思いついたことを何点かお話したいと思います。2021年度は、結論から言うと、概ね満足できる成果が得られたと思います。コロナ禍で緊急事態宣言発令中という状況の中で実施できたこと、参加団体、企画委員、事務局で一丸となって取り組むことができたと思います。キャッチコピーの「市民活動を知ろう!つながろう!」は、市民に実感として受け止めてもらえたのではないでしょうか。リアルとオンラインが調和した、新しいイベントとしてのモデルケースになり、対面形式を脱皮することにはずみをつけたと思います。我孫子市を代表するビッグ・イベントになったと思いますし、ふさの風に出張したことで、我孫子地区から一歩を踏み出すこともできました。
小林:初めて委員になったのでわからないことも多かったのですが、市民のチカラまつりは、誰のためにやっていると中條さんはお考えでしょうか。
中條:我孫子市には大小含め約300の市民活動団体があり、このまつりに参加することで活動をアピールでき、仲間づくりの場になっていると思います。市民にとっては、活動団体とのふれあいの場、学びの場になっていて、市民のチカラまつりは、「Seeds」と「Needs」の出会いの場だと自分はずっと考えていました。何かをやりたい人の背中を押してあげることで、結果的に我孫子の活性化につながればいいと思います。

■市民のチカラまつりの課題

高橋:課題としては、市民活動団体が自身の活動を知らせたいという意欲が減退していることではないでしょうか。
中條:そうですね、参加団体の自覚を高めるために、今回は初めて参加費を設けましたが。
高橋:はい。あまり効果がなかったように思います。そしてもう一つの課題ですが、定年が延長になり、市民活動の担い手が不足しています。新しい担い手層である、子育て世代、子ども・若者などのすそ野を広げたいです。
小林:今回企画に参加してとても楽しかったです。「市民活動をしている」と言うと「すごいね」と一歩ひかれてしまうこともあるんですが、何か動くことで暮らしが楽しくなる、豊かになると感じて気軽に活動に関わってもらえたらいいなと思いました。
中條:私が行う高齢者の居場所づくり活動では、健康マージャン、談話サロン、歌声サロン、社交ダンスなどを通じ「何かやりたい」という人の受け皿を作っています。高齢者になると「キョウイク(今日行く)ところがある」と「キョウヨウ(今日用)がある」が大事なんです。
野際:「何かやりたい」という話ができて、自分のニーズを活動にできる場所が子育て世代にも、もっとあったらよさそうですね。

■これからの「市民のチカラまつり」のカタチとは

小林:自分達の世代だけではできないこともあります。「親子向け」「シニア向け」と限定するのではなく、運営側もいろいろな世代がいる場所になるといいと思います。今回、「まちあるき 将門伝説の地を歩く」に小学生が参加してくれたのですが、歴史に興味を持ってくれる子もたくさんいるので、子どもがガイドできるように大人がサポートしてくれるといいなと思いました。「子どもの遊び場」でわりばし鉄砲を作っていたら、子ども達が的を作ってくれたり、参加者を並ばせてくれたり運営もやってくれました。全世代が来れる場があって、運営するのも「関わりたい!」と思った人達でいいんじゃないかなと思います。
高橋:実は、これまでの市民のチカラまつりにも「多世代交流の場」というコンセプトはずっとあったのです。
小林:そうなんですね。市民のチカラまつりがどういったものなのか、なかなか伝わらないので、継続して広報していろいろな角度から伝えていかなければと思います。
中條:仕事の第一線を退いた時に、「広報あびこ」をしっかり読みました。情報の宝庫なのです。「広報あびこ」にもっと大きく掲載できるようになったらいいんですが。
高橋:いつも掲載するのが9月1日号なのですが、9月は防災などのイベントも多く、掲載記事が多いんです。例えば8 月に、全体像を掲載してもらうのはどうでしょうか。
片岡:いいですね。チラシなどの学校配布も必須ですね。情報をキャッチするのが上手な人はいいですが、なかなかつながれない人にどう伝えていけるかが課題なのではないでしょうか。
高橋:ママたちの間では、口コミ力も強いのではないでしょうか。どうやったら口コミ力を高めていけるのかも考えていけたらいいですね。
中條:市民活動をはじめた時、「具体的に動いてごらん、そうすれば具体的な答えが返ってくる」と先輩から言われました。
小林:動いてみるきっかけがないのかもしれないですね。市民のチカラまつりがそのきっかけになるには「参加型」がよさそうです。例えば「まちあるき」のガイドでは、事前に養成講座があって、当日の本番があるというようにする、学生に参加してもらうために、8 月に企画募集する、とか。実際にやってみたいですね。中條さんにもサポートしていただくことは可能でしょうか。


中條:仲間に声掛けすれば可能だと思います。我孫子には歴史的な物件があるので、題材としては幅広いと思います。我孫子駅の発車メロディは、高校生が考えて市長に直訴、自分で目標を立て6,000名以上の署名を集めました。市制50周年記念事業の一環としてやりましたが、期限がきた時に大人たちが動いてさらに1年継続しました。
片岡:いいですね。その高校生も大人に信頼感が生まれたのではないでしょうか。子ども・若者の声をもっと生かせたらいいと思います。子どものプレゼンの場や、子どもが主役になれる場をつくり、大学生も活動に参加してもらって。我孫子は1 人につながると数珠つなぎにつながっていきますよね。
高橋:市民活動は、知り合いが増える、人とつながるという醍醐味があります。
中條:我孫子は、「ちょっと手を伸ばせば握手できる町」ですね。人とつながることで、うれしいヒントがもらえ、活動に広がりがでてくる。小さなグループがたくさん生まれ、それが大きなうねりになっていくといいと思います。
小林:誰かの小さな思いの実現を、団体にも協力してもらい、一緒につくっていく形で、双方にプラスになるようにできたらいいですね。市民活動団体の紹介が中心なら市民活動フェアだけれど、市全体を盛り上げるのが目的ならば「市民のチカラまつり」はぴったりの名称ではないでしょうか。なので、タイトルにふさわしいイベントにし、情報発信をしていく必要があると思います。
中條:市を挙げてのイベントにしていく体制が必要ですね。積み重ねが広がりにつながっていくと思います。
片岡:我孫子市全体で広げていくために湖北、新木、布佐にも足を延ばしてもらえるような出張企画を考えたいですね。

「ちょっと手を伸ばせば握手できる町 我孫子」で、さらに人と人とのつながりを深められるように、市民のチカラまつり2022 に取り組んでいきます。皆さま、ぜひご参加ください。

座談会参加者

□市民のチカラまつり企画委員
  中條信三さん
  小林恵理子さん
□市民のチカラまつり事務局
【あびこ市民活動ステーション】
  高橋由紀/マネージャー
  野際里枝/コーディネーター
  片岡 綾/コーディネーター


市民のチカラまつり2021 市民活動を知ろう!つながろう!

■対面イベント:2021年9月25日(土)~ 26日(日)

 けやきプラザ/アビシルベ/アビスタにて開催
■Revitalコンサート:2021年9月25日(土)
 けやきプラザふれあいホールにて無観客開催
■オンライン
 Zoom 講座/ YouTube配信講座
■団体活動ポスター展
 9月14 日(火)~ 9月26 日(日):アビスタ・ストリート
 9 月14 日(火)~ 9月26 日(日):けやきプラザ第1ギャラリー
 10 月2 日(土)~10 月31 日(日):近隣センターふさの風
 ホームページ掲載/ https://www.td-f.co.jp/abikosks/archives/9425
■企画部門講演会:2021年7月~ 2022年2月
■動画配信
団体の活動紹介や、コンサートの様子を動画配信

あびこ市民のチカラまつりチャンネル

市民のチカラまつりチャンネル⇒

■その他のイベントなど
 我孫子を知るクイズ アビチャレQ
 我孫子駅前モニュメント
 出張ポスター展示@ふさの風

■参加団体:45 団体

市民のチカラまつり2021特設サイト

主催:市民のチカラまつり2021 企画委員会
   あびこ市民活動ネットワーク
   あびこ市民活動ステーション
   我孫子市
協力:我孫子市社会福祉協議会
   我孫子南まちづくり協議会
   ふさの風まちづくり協議会
   あびこ写心クラブ「遊友」
協賛:あびこショッピングプラザ
   NPO 法人手賀沼トラスト
ポスターイラスト:秋元佐予
けやきプラザ……………………434 人
Zoom 参加………………………39 人
プロモーション動画視聴回数…483回

市民のチカラまつり企画委員(50 音順)

宇野 眞理子(あびこ市民活動ネットワーク)
桒田 律子(ABICOM)
小林 恵理子(Cafe スコラ)
中條 信三( あびこ市民活動ネットワーク)
藤田 絵里(我孫子市社会福祉協議会ボランティア市民活動相談窓口て・と・り・あ)
松澤 謙治(長寿大学47 期生)
森  大吾(我孫子市民会館再建連絡会)
山本 早苗(NPO法人あびこ・シニア・ライフ・ネットあしらねデジタル塾)



施設利用のご案内 我孫子で活動を「みつける」「はじめる」お手伝いをしています。
■開設時間 9:00-21:00
      17時以降は予約のみ開館。17時以降のご予約は2日前までにお願いします。
■休館日  毎月第2・4月曜日 祝日は開館270-1151 我孫子市本町3-1-2 けやきプラザ10階
Tel・Fax 04-7165-4370
https://www.td-f.co.jp/abikosks/
abikosks@themis.ocn.ne.jp
 
まち活マガジン 市民のチカラまつり報告号
発行日:2022年3月1日/発行元:あびこ市民活動ステーション[指定管理者:(株)株式会社東京ドームファシリティーズ]
デザイン・レイアウト/人を通して障害を識るフリーペーパー「gente」編集長 大澤元貴
PDFは、こちらの画像をクリックすると表示できます。

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